昨年末に発表された「税制改正大綱」では、所得税やたばこ税の増税、国際観光旅客税(出国税)や森林環境税といった新税の創設が明らかになりました。2019年10月に控える消費税増税を前にして、すでに増税の嵐です。

一方アメリカでは、ドナルド・トランプ米大統領が10年間で1.5兆ドル(約170兆円)にも及ぶ大減税を進めています。トランプ政権は、このほど議会に提出した予算教書で、こうした大型減税と規制緩和、インフラ投資によってアメリカ経済が成長し、将来的に税収が増えると予測しています。

本欄では、なぜ減税すると税収が増えるのかを、税金とやる気の関係から見てみます。