総務省は25日、2010年国勢調査の人口速報値を公表した。

日本の総人口は1億2805万6026人で、5年前の前回調査に比べ、0.2%の増加とほぼ横ばいの結果となった。

注目すべきは減少した地域が38道府県と、前回の32道県から拡大した点だ。25日付日経新聞夕刊でも地方人口が減っていることをネガティブに報じている。

しかし、この流れは止めることはできないし、止めるべきでもないだろう。基本的に人々は自由意志によって都市部に移住しており、強制的に地方に留めておくことはできない。まさか47都道府県に均等に人口を割り振るわけにもいかない。自由に移住できる状況の中で都市部に人が集まるなら、それが自然の流れであり、その流れに合わせて、行政区分や選挙区を変更する方が現実的だろう。「地方が可哀想だ」的なとらえ方をするよりも、「日本全体が都市国家に向けて次のステージに移ろうとしている」とポジティブに時代の変化を受け止めるべきだ。(村)

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