平昌オリンピックがもうすぐ開催 日本代表選手に学ぶメンタル強化法

平昌オリンピックがもうすぐ開催 日本代表選手に学ぶメンタル強化法

 

《本記事のポイント》

  • スピードスケートの小平選手は、オランダでの武者修行でメンタルを強化
  • スキージャンプの葛西選手の秘訣は「脳を疲れさせない」「プラス思考」「ワクワク感」
  • 人生の苦難は、心を鍛えるための試練にすぎない

 

いよいよ9日から平昌五輪が開催される。日本代表選手のメダル獲得も期待されている。

 

スポーツで勝利する上でカギを握るものといえば、「メンタルの強さ」だ。世界トップレベルの選手たちはどのようにしてメンタルを鍛えてきたのだろうか。

 

 

オランダで「猫」から「虎」に生まれ変わった

日本人で最も金メダルに近いとされるのが、女子スピードスケートの小平奈緒選手。昨年12月のワールドカップでは、1000メートルで世界新記録をマークし、500メートルでも15連勝した。平昌五輪では、日本人選手団の主将も務める。

 

小平選手のメンタルを強化したのは、 オランダでの武者修行だった。小平選手は2014年のソチ五輪の後、スケート大国・オランダに単身で渡り、プロチームで2年間練習に打ち込んだ。オランダでは言葉も分からず、乳製品の多い食事で体調を崩すなど、さまざまな苦労をしたという。

 

オランダでは、厳しい練習を課す日本とは異なり、本番に向けて徐々に力を入れていく練習法をとる。「精神的に自分を追い詰めない」ことが、マインドの安定につながるからだ。

 

穏やかな性格の小平選手に対し、オランダのマリアンヌ・ティメルコーチは、背中を丸めて相手を威嚇する怒った猫のようなフォームで滑るように指示。そして小平選手に「BOZE KAT(怒った猫)」というあだ名をつけた。

 

小平選手はオランダで、「相手を殺すぐらいの気迫でレースに挑む」という姿勢も学んだ。その結果、ティメルコーチに「あなたはもう猫ではない。虎だ」と称されるほどに成長したという。帰国した小平選手は、この姿勢を忘れず、逆境でもぶれない強いメンタルを磨くために練習に打ち込んだ(2017年12月5日付日刊スポーツ)。

 

小平選手はオランダで学んだことについて、「2年間、金メダリストの視線や雰囲気、振る舞いを身近で感じてこられたことが良かった。今は精神面で土台がしっかりし、自分の中に幹があると感じている」と振り返っている(2017年3月6日ナンバー電子版)。

 

「異国での厳しく孤独な修行」という新しいチャレンジによって、大きく成長した小平選手。スケートの技術レベルが上がっただけでなく、メンタルを鍛えたことが、世界新記録や連勝記録につながったとみられる。

 

 

40歳からの「メンタルコントロール法」

スキージャンプ男子のレジェンド・葛西紀明選手は、8回連続の五輪出場となり、開会式では旗手を務める。2月1日の記者会見では、「非常に落ち着いている。金メダルを取りたいという気持ちでいきます」と語った。

 

41歳のオリンピックで個人銀メダルを獲得し、20年以上も第一線の選手として活躍してきた葛西選手。だが、20~30代の頃はどんなに技術面で努力をしても、オリンピックで成果が出ず、何度も心が折れそうになったという。

 

そんな中、20代の終わりにコーチに教えてもらったのが、「今持っている技術を効果的に発揮する」ためのメンタルコントロール法だった。心が折れる原因はストレスにあるため、できるかぎりストレスを減らすことが重要だと葛西選手は語る。

 

葛西選手は、折れない心をつくる上でカギとなるものとして、3つを挙げている(『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』参照)。

 

1つ目は、「脳を疲れさせない」。例えば本番前の練習のジャンプを飛ばずに済ませるなど、準備の時間を減らし、競技のことを一切考えない時間をつくることだ。

 

2つ目は、「笑顔と言葉でプラス思考を生み出す」。意識的に笑顔やポジティブな言葉を増やし、マイナスの言葉を極力減らすことだ。

 

3つ目は、「ワクワク感をよみがえらせる」。初めてスキーをした頃のことなど、原点を思い出し、「新しいチャレンジ」をするということだという。

 

葛西選手が体得したメンタルコントロール法は、ビジネスパーソンにも通じるものがあるだろう。

 

 

心には無限の力が眠っている

スポーツ選手のみならず、人生でさまざまな荒波にもまれ、「心がポッキリと折れる」という経験した人も少なくないだろう。

 

しかし、そもそも人生とは、すべてがうまくいくようにできているものではない。人生の苦難・困難は「自らの魂を鍛え、育てるために与えられた試練」であり、だからこそ粘り腰で乗り越えていくことが魂の成長につながる。

 

大川隆法・幸福の科学総裁は著書『未来の法』の中で、「みなさんの心のなかには、自分の思っている十倍や百倍の力が、まだまだ眠っています。(中略)心のなかで強く願っていることについては、現実のほうが必ず変化してくるのです。それが本当の強い心のあり方なのです」と述べている。

 

まもなく開幕する平昌五輪に挑む選手たちから、勇気や気力、希望をもらいながら、私たちも「心の力」を強くして、人生の苦難や困難を乗り越えていきたいものだ。

(山本泉)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『天才打者イチロー4000本ヒットの秘密』 大川隆法著

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タグ: 平昌  五輪  オリンピック  メンタル  小平奈緒  葛西紀明  試練  プラス思考  

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