中国の沿岸部で人手不足が深刻になっている。

24日付の日経新聞が報じているもので、輸出型製造業が集中する広東省などで人手不足が深刻になり、賃金が上昇しているという。人材の供給源だった内陸部でも経済が成長して仕事が確保できるようになったため、沿岸部への出稼ぎが減ったことがその背景にある。

中国はこれまで安い賃金を武器に「世界の工場」として経済を急成長させてきたが、そのビジネスモデルがいよいよ機能しなくなりつつある。賃金上昇が製品の価格に転嫁されれば、国際競争力を失うことになる。賃金だけでなく食料品や不動産の値上がりも深刻化しつつあり、中国としてはインフレ退治がいよいよ喫緊の課題になりそうだ。(村)

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