日本人の多くは、宗教が政治に関与したり、政治が宗教に関与したりしようとすると、「政教分離に反している」と、大きな抵抗感を持ちます。

しかし世界を見渡してみれば、「宗教と政治が関わってはいけない」という意味での"政教分離"は、非常に珍しい考え方であることが分かります。本欄では、その実例を紹介していきます。

(1) アメリカ人は公立学校で「神」を呼ぶ

政教分離を行っている国の代表としてよく挙げられるのは、アメリカです。しかし、アメリカにおける政治や公的な場では、驚くほど宗教がありふれたものになっています。