8月中旬、東部ボストンや南部オースティンなどの全米各地で、人種差別に反対する集会が行われました。数万人の人々が、白人至上主義の秘密結社である「KKK(クー・クラックス・クラン)やネオナチは米国から出て行け」などといったプラカードを掲げ、「人種差別反対」を訴えて行進しました。
デモには、「Antifa(Anti-fascistの略称)」という暴力を肯定する活動家も含まれ、「トランプ大統領は白人至上主義者」と印象付けるための“反トランプデモ"という側面が見えます。そのため、デモが一方的な見方に立っている点は否めません。
ただ人種差別は、アメリカやヨーロッパ諸国が乗り越えるべき問題であるのは事実です。本欄では、「白人至上主義の問題」について考えてみます。