7日以降、いったんは静まっていたタイ・カンボジア間の国境問題でまた15、16日と続いて衝突があった。両国とも、ともに相手側が先に攻撃をしかけたと主張している。
14日に開かれた国連安全保障理事会では、両国に対して、二国間での平和的な対話と恒久的な停戦を求め、カンボジアが要請した停戦監視団などの派遣は退けられている。これにより、カンボジアのフン・セン首相は、22日のジャカルタで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)緊急外相会議の場で、停戦合意の署名を目指し、停戦監視団の派遣も求める方針を17日、明らかにした。
だが、二国間協議での解決を主張するタイが、この停戦に応じる可能性は低いと見られている。
この先行きが見えないタイとカンボジアの衝突だけでなく、中東ではチュニジアに始まった民主化デモが広がり、東アジアでは中国と北朝鮮が軍拡を進め、アメリカが「世界の警察」をやめる気配を見せている――世界がカオス化する中で、日本にはリーダーシップを取って世界を導く義務があるはずだ。(吉)
【2月18日分ニュースクリップ一覧】
アメリカで強まる歳出削減路線 景気の底が抜ける?
中国、2025年までにステルス機200機配備
米トウモロコシ高騰で農地も高騰
フェイスブックでエジプト政変を導いた男のストーリー
中国68都市で新築住宅価格が上昇
コプト教会新党結成を準備