指導部が大幅に入れ替わる共産党大会を今年の秋に控えて、習近平・中国国家主席は7月末の中央政治局会議で、国内の金融分野への「党の指導」を強化する方針を出しました。中国で進む資本の国外流出や過剰債務問題など、これまで放置していた問題にようやく本腰を入れて切り込み始めています。

その中で習氏は、「ゾンビ企業を処理せよ」とも宣言しています。中国経済のガン細胞ともいわれる「ゾンビ企業」とは、一体何なのでしょうか? 中国経済が今抱える問題をより深く理解するため、今回は中国の「ゾンビ企業」に注目してみます。