《本記事のポイント》

  • 好きな相手を思い通りにしたいという「執着」は本当の愛ではない。
  • 結婚相手と結ばれているという「運命」の赤い糸は1本とは限らない。
  • 人を不幸にする不倫は、当事者も不幸にする。

映画やドラマ、小説のテーマとしてよくあるものが、不倫だ。先日、不倫をテーマにしたドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)が最終回を迎えたが、視聴率は14.8%を記録した。

ドラマの主人公、渡辺美都は、偶然知り合った涼太と結婚したが、中学生時代に好きだった既婚者の有島光軌と再会し、不倫してしまう。そして徐々に、両者の夫婦関係が壊れていく、というストーリーだ。

そのほか、不倫をテーマにした映画「昼顔」も、現在公開中である。これほど不倫が取り上げられるのは、そこに人間模様が現れているからだろう。

「愛」と「執着」とは、別のもの

そうしたドラマや映画から教訓を得るとすれば、「執着は本当の愛ではない」ということだ。大川隆法・幸福の科学総裁は、こう指摘している。

子供に対しても、男性に対しても、あまりにも尽くしすぎたり、愛しすぎた人が、だいたい、嫉妬深くなって、独占欲が強くなって、最後は幽霊になるのです。だから、『愛しすぎる』ことも問題なのです。そうではなくて、相手をある程度自由にさせてあげることです 」(2008年7月号「アー・ユー・ハッピー」)

本当の愛とは、トリモチのように相手に執着することではない。夫や妻、子供を「愛しすぎる」あまりに、相手を自分の思い通りにしようとしたり、相手から思ったような反応が返ってこないと苦しんだりするのではなく、相手を独立した個人として尊重することだ。それが家庭を調和させ、不倫を防ぐきっかけになる。

「運命」を考えすぎない

特に女性は、「運命の赤い糸で結ばれた相手がいるのではないか」と思いがちと言われる。ドラマ「あなたのことはそれほど」の主人公もそうだった。たしかに、過去世から縁のある「運命の相手」がいる場合もあるが、それにこだわりすぎるのも問題である。

霊的な真実から言えば、人が生まれ変わるときに、一緒に生まれ変わる"魂のグループ"が、数人から数十人いることが多い。運命の人とは、そのソウルメイトの一人だ。

ただし、運命の赤い糸は1本とは限らず、結婚相手も、縁のある人同士が惹きつけあうケースが多い。過去世から約束してきた「運命の人か否か」を気にしすぎるより、今世で縁のあった人とうまくやっていく努力をした方が、その人の人生にとってプラスに向かうだろう。

不倫は人を不幸にする

そもそも、なぜ不倫は悪かと言えば、人を不幸にするからだ。大川総裁はこう語る。

不倫は、九十九パーセント、成功することはありません。(中略)相手には妻も子供もあったのです。そうした人を苦しめつづける人生が、その後に待っているわけなのです。それであなたがほんとうに、死ぬまで幸福な生活が送れるかどうかを、よくよく考えてみてください。(中略)あなたは、思いきってその過去と訣別しなければなりません。そして、新しい船出を開始しなければなりません 」(『幸福のつかみ方』)

どのような理由があっても、誰かを不幸にしてしまう不倫はしてはならない。ちょっとした出来心から始まるのだろうが、自分の感情や欲望を抑える「自制心」があれば、人生の悲劇を防ぐことができる。

(山本泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『婚活必勝法Q&A』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『幸福のつかみ方』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=190

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