●対談者プロフィール●

鈴木 真実哉

プロフィール

(すずき・まみや)早稲田大学政治経済学部経済学科卒。同大学大学院経済学研究科博士後期過程単位取得後退学。聖学院大学政治経済学部教授等を経て、現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ経営成功学部ディーン。主な著書に『格差社会で日本は勝つ』(幸福の科学出版)などがある。

綾織 次郎

プロフィール

(あやおり・じろう)一橋大学社会学部卒。産経新聞に入社後、政治部で首相官邸、自民党などを担当し、2001年に幸福の科学に奉職。「ザ・リバティ」編集部で主に政治、国際政治などの分野を担当。現在、幸福の科学常務理事兼 「ザ・リバティ」編集長兼HSUビジティング・プロフェッサー。著書に、『愛と勇気のジャーナリズム』、『「奇跡」の日本近代史』(HSU出版会)、『GDPを1500兆円にする方法』(幸福の科学出版)などがある。

「日出づる国」日本のミッション

「日出づる国」日本のミッション

綾織次郎著

幸福の科学出版

トランプ政権が誕生し、はや100日が過ぎた。最新刊『「日出づる国」日本のミッション』の中で、「トランプ革命で神国(ニッポン)が目を覚ます」と断言する綾織次郎・本誌編集長と、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)経営成功学部ディーンの鈴木真実哉氏が、"トランプ大統領が起こす革命"について、このほど対談した。今回は第3回目。

安倍首相は「核装備」の密約を結べるか!?

綾織次郎(以下、綾): トランプ氏は昨年の大統領選の最中、「日本や韓国は核武装してもいい」という趣旨の発言をしていました。

ですから、安倍首相には、今後の首脳会談で、「日本は核武装してもいいと言っていましたよね。こういう事態になっては、日本も核武装するしかありませんよ」と、トランプ大統領を説得してほしいですね。

鈴木真実哉(以下、鈴): アメリカが北朝鮮の核開発に反対しているのは、北朝鮮がアメリカ本土にミサイルを撃とうとしているからです。このように、アメリカは自国と戦争になりそうな国の核武装には反対します。しかし例えば、日本やイギリスがアメリカと戦争することは考えにくいので、現状の日本が核装備してもアメリカは構わないと思いますよ。

ですので、日本にとっては、「国防革命のチャンス」だと思うんですよね。国防革命とはつまり、日本で武器を生産することと、核装備です。

トランプ大統領の考えを元に、日本も戦略を立てる

鈴: アメリカの大統領には地位や権限があるので、トランプ氏はどんなに批判されようが、4年間、やりたいことをやるでしょう。ということは、アメリカのマスコミや共和党主流派、あるいは民主党の動向を見るより、「トランプ大統領は今後、何をするつもりか」を見ていれば、未来が見えてくる。

トランプ氏は、4年間で成果を残し、さらに二期目を4年やり、国際平和の秩序をつくっていくと思います。日本の国民も、企業も、国家も、「4年間でトランプ政権が何をなすか」まで、できれば8年後までを視野に入れて、戦略計画を練るべきと思います。

綾織編集長の最新刊、『「日出づる国」日本のミッション』には、8年後の2025年の新世界秩序について、書いてありますね。まさに、これについて考えることが、非常に大切だと思います。

綾: 新世界秩序が現れることを念頭に、日本はなすべきことを考えないといけません。

私の著書の中では、日本のミッションとして、「日本が軍事的にアジアの自由を守ること」を挙げていますが、そろそろ、その実力を持たなければいけないと思います。そして、中国・北朝鮮の核・ミサイル開発を止め、中国の金融覇権を止める。イスラム圏の改革については100年以上かかるとは思いますが。

日本の軍事力が世界平和の礎となる時代

鈴: 例えばシリアにしても、ロシアや北大西洋条約機構(NATO)諸国にしても、それ以外の国にしても、本当の意味で中立的立場として仲裁できるのは、日本だけです。ですから日本には、世界中のあらゆる紛争の仲裁に入り、平和と秩序を取り戻すだけの素養があります。

何がないかというと、「説得力」と「軍事力」です。説得力については、日本がもう一度、国を繁栄させるための新しい価値観やシステム、未来が明るくなるような解決策を示してあげることですね。

軍事力については、日本が世界平和のための軍事力をどのようにつくり、輸出するか。これがトランプ政権の最初の4年で、日本がするべきことだと思います。そして後半の4年間で、それを実行に移すべきです。

ともあれ、トランプ革命は日本繁栄の起爆剤になるでしょう。

綾: トランプ革命で神国日本が目を覚ます。そして、日出づる国日本がミッションを果たし、2025年にニュー・ワールドオーダー(新世界秩序)が現れる――。

鈴: 申し訳ないけど、トランプ大統領は"前座"ですよ。

綾: それはすごい考えです(笑)。

鈴: この後に出てくる日本のリーダーたちが、次の時代の本当の主役です。もちろんアメリカと協力してやっていくわけですが。

綾: トランプ大統領と比べても、さらにとんでもないように見えるリーダーが、日本に現れるということですね。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「日出づる国」日本のミッション』 綾織次郎著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1838

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