日本人にとって、ヨーロッパや中東などで起きている難民問題は、あまり身近に感じられないでしょう。でも、アジアの国ミャンマーでも、難民問題が深刻になっています。

というのは、民主化したはずのミャンマー政府が、イスラム系少数民族ロヒンギャを迫害し続けているのです。

国連人権理事会は2月、ミャンマー政府軍が、「暴動」や「テロ」を口実に、ロヒンギャの虐殺を行っていることを非難。ミャンマー政府の事実上のトップ、アウン・サン・スー・チー氏は、ミャンマー政府軍の行動を辞めさせると発表しました。

今回は、国民の大半が小乗仏教徒のミャンマーにおける「イスラム系少数民族ロヒンギャの迫害」について、考えてみたいと思います。