清水富美加さん「月給25万、その他はボーナス」の構造自体が奴隷契約 ――事務所は「年収1500万」を主張するが

 

女優の清水富美加さんが幸福の科学に出家したことをきっかけに、一般常識とはかけ離れた芸能界の就労環境や契約問題が明るみに出ている。

 

本欄でも、清水さんが元所属事務所のレプロと結んでいた「奴隷契約」とも言える内容を明らかにしてきた。

 

そんな中、「清水さんはボーナスも含めて年収1500万円はもらっていた。これを奴隷契約といえるのか」と主張する週刊誌が出てきた。事務所側の主張をそのまま報じたとみられる。

 

昨年、1000万円の収入があったことは、清水さんが出家者、千眼美子として著した告白本『全部、言っちゃうね。』にも書かれている。記事では、年収を500万円ほど「上乗せ」しているが、本人や当事者でもない「関係者」の情報のため、どこまで正確かは疑問がある。

 

とはいえ、1000万円以上の年収があれば、「奴隷契約というのは言い過ぎでは」と考える人もいるかもしれない。だが、その契約の中身を見れば、やはり「奴隷契約」と言わざるを得ない。

 

 

年収の大半は事務所の裁量で決まるボーナス

奴隷は、衣食住については死なない程度に与えられているが、働きに見合った報酬は得られず、「主人」に生殺与奪の権を握られている。

 

清水さんも、「主人」であるレプロに生殺与奪の権を握られている点で、奴隷的な状態に置かれていたといえる。清水さんは、テレビや雑誌に出始め、稼げるようになった2010年から、歩合制から月給制の契約にするよう迫られた。サインをしぶると、仕事を干されて圧力をかけられ、無理矢理サインをさせられた。

 

その後4年間は税込みで月給5万円だった。朝から晩まで働いており、休みも満足にないため、他にアルバイトもできない。主人公の友人役として出演したNHKの連続テレビ小説「まれ」が放送されていた2015年でも月給は12万円だった。到底、働きに見合っているとはいえない。

 

多数のドラマやバラエティに出演し、主演を務める複数の映画撮影が行われた昨年2016年は、ようやく年収で1000万円になったが、月給は税込みで25万円。

年収の大半は事務所の裁量で左右されるボーナスだ。事務所が清水さんを干すなどすれば、年収は激減する。

 

 

タレントには自由が与えられていない

そして何より、奴隷には自由がない。

清水さんも、仕事の内容を選ぶことができず、自由に事務所をやめることができなかった。この「自由」がないという点が大きな問題だ。

 

一般の企業の従業員なら、どうしてもやりたくない仕事、自分に合わない仕事が与えられれば、「転職」という選択肢がある。清水さんのケースは、3カ月前に「やめます」といっても、事務所が同意しなければ一方的に1年間延長でき、望まない仕事をやり続けなくてはいけない。

これは、憲法にある「職業選択の自由」が保障されていないということだ。

 

その上、清水さんは体調が悪化し、生命の危機があった。それなのに、「契約が続いているのだから決まっている仕事はやれ」と命じられ、ついにドクターストップがかかった。こうした経緯を見れば、奴隷と同じく、健康や安全に対する配慮はない。

 

しかも、事務所との契約が切れた後も、事務所の許可なく本名である清水富美加を名乗れないという契約内容は、奴隷と同じく「基本的人権」は与えられていないといえる。

 

いまどきこんな世界があったのかと驚かされるが、これは、タレントや芸能人を事務所の「商品」とみなしているからだろう。

人間には意思や感情があり、自由を享受する権利がある。こうしたことをまったく考慮しないなら、やはり「奴隷契約」と言うほかない。芸能界だけが法治国家の外にあるような状態は、一刻も早く改善されるべきだ。

 

【関連記事】

2017年2月13日付本欄 ドクターストップがかかった清水富美加さんに「仕事してから辞めろ」と言えるのか

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12581

 

2017年2月18日付本欄 清水富美加さんとレプロとの「奴隷契約」を擁護する弁護士の不見識

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12602

 

2017年2月14日付本欄 清水富美加さんに見る「奴隷的な契約」 一般社会では通用しない「常識」

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12585

デイリーニュースクリップをカテゴリ別に見る

世界政治経済テクノロジー社会自己啓発スピリチュアル思想・哲学その他

Menu

Language