前編では、製造業をアメリカに取り戻し、雇用を創出するためには、大型減税を行う必要があることを述べました。しかし大型減税には課題も多くあります。とりわけ問題とされるのが財源です。トランプ米大統領は、経済成長による税収増を見込んでいますが、減税による政府の債務は20兆ドル(2270兆円)近く増えると言われています。

一方で、トランプ氏が打ち出す経済政策のもう一つの大きな柱である規制緩和にも、経済効果が期待されています。これも視野に入れて予測すべきでしょう。

後編では、この規制緩和について考えていきます。

規制による企業への負荷は毎年2兆ドル!