2017年3月号記事

思いつき? 狂気? それとも―

トランプの深謀

ついに、アメリカで新政権が発足した。選挙中と変わらずツイッターで発信される"暴言"に、「危険人物」の印象がつきまとうドナルド・トランプ大統領。一体、何を考えているのか。

(編集部 大塚紘子、山本慧)


contents


米軍の戦力強化

国防長官 ジェームズ・マティス

元海兵隊大将。尖閣諸島の防衛を重視。在日米軍を撤退させないと明言。

軍事顧問 ランディ・フォーブス

海軍の戦力拡大を提唱してきた共和党議員。海軍長官就任の可能性も。

国家安全保障担当補佐官 マイケル・フリン

元陸軍中将。北朝鮮の核開発について、「断じて容認できない」と発言。

「親露反中」外交

国務長官 レックス・ティラーソン

元石油会社エクソンモービル会長。ロシアとの関係が深いことで知られる。

国家通商会議委員長 ピーター・ナヴァロ

中国製品の不買を力説する対中強硬派の経済学者。貿易政策の指南役。

商務長官 ウィルバー・ロス

著名な投資家。輸出を増やし、輸入を減らして貿易赤字を是正すると主張。

減税とインフラ投資で経済力の復活

財務長官 スティーブン・ムニューチン

元ゴールドマン・サックス幹部。3%超の経済成長を目指し、減税などを主導。

運輸長官 イレイン・チャオ

元労働長官。1兆ドル規模のインフラ計画を推進。台湾系米国人。

※本記事のトランプ政権の顔ぶれは1月18日時点。

クリックで拡大
写真:AP/アフロ ロイター/アフロ 代表撮影/Abaca/アフロ ZUMA Press/アフロ

次ページからのポイント

トランプ政権はリアル・アベンジャーズ!?

米中経済戦争はじまる

世界の潮流は減税へ