誰もが毎日のようにお世話になるコンビニエンスストア。各社同じように見えますが、中でもセブンイレブン(以下、セブン)の全店平均日販は、他の大手チェーンを12~20万円も上回っており、圧倒的な強さを誇っています。

2016年4月に名誉会長になったセブン創業者の鈴木敏文氏は、著書『売る力 心をつかむ仕事術』(文藝春秋)に、その圧倒的な強さの秘訣を明かしています。いくつかのポイントを見ていきましょう。

「手軽さ」と「上質さ」の両立で差別化

どこも同じように見えるコンビニだからこそ、「差別化」が大事になってきます。鈴木氏は繰り返し、セブンの強さの秘訣として、「新しいものを生み出すイノベーションをとことん追求してきた」と述べています。