ロイターによれば、ウィキリークスが2011年のノーベル平和賞候補に推薦された。推薦したノルウェー国会議員のスノーレ・バレン氏は、ウィキリークスを「21世紀において、言論の自由と透明性に最も重要な貢献を果たしている団体の1つ」としている。「汚職や人権侵害、戦争犯罪に関する情報を公開しているウィキリークスがノーベル平和賞の候補になるのは当然だ」と同議員。


ウィキリークスに何万件もの機密文書や外交公電を暴露された米国政府は、ウィキリークスと創設者のジュリアン・アサンジ氏に激怒しており、「そのせいで、平和への努力も含め、米国の国益が損なわれた」と主張している。


ウィキリークスにノーベル平和賞が授与されれば、ノーベル賞委員会に対する批判が沸き起こることも予想される。同委員会は最近2件のノーベル平和賞でも物議をかもしている。平和賞は2009年には米国のオバマ大統領が就任からわずか数カ月後に受賞。2010年には中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏に授与された。

大川隆法総裁は、ネット社会で情報が「力」の源泉となることについて、悪いほうの可能性をこう指摘している。「かつて、ファシズムの“親分”は、政治家兼軍事指導者として現れましたが、“21世紀のヒトラー”は、マイクロソフトやグーグルのような『情報産業系の大企業』を起こせる人のなかから現れるのです」(『日本の繁栄は、絶対に揺るがない』幸福の科学出版)

21世紀のヒトラーを退治する“21世紀のチャーチル”も情報産業から出るとしたら、米国を激怒させたウィキリークスは、果たしてその先触れなのか? それとも?(T)

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