写真:ロイター/アフロ

2016年12月号記事

ニュースのミカタ 1

国際

南シナ海はもはや中国の海

オバマ外交の「負の遺産」

「私が大統領在任中にアメリカと縁を切るかもしれない。ロシアや中国と関係を深める」

これは、数々の暴言で国際社会を騒がせ、「フィリピンのトランプ」と呼ばれている、ドゥテルテ大統領の言葉です。

ドゥテルテ氏は、国内に広く蔓延する麻薬の撲滅のために、大量の麻薬中毒者の超法規的な殺害をフィリピン警察に指示。

これを「人権問題だ」と非難した オバマ米大統領に対して、ドゥテルテ氏は反発し、中国との関係強化を公言するなど、人権侵害をしている国同士で関係を深めつつあります。