アメリカの作家で、キリスト教会やアメリカ建国の歴史に詳しいエリック・メタクサス氏は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(12日付)に「キリスト教徒はトランプに投票すべきか」と題する記事を掲載した。

メタクサス氏が本記事を執筆した背景には、キリスト教徒の間に投票を棄権しようというムードが高まっていることがある。少なからぬ人が、「今回の大統領選挙は、トランプとヒラリーのどちらを選ぶにしても、より少ない「悪」の選択なので、悪を選ぶことに変わりはない(choosing the lesser of two evils is still choosing evil)」と考えているからだ。

このムードに対してメタクサス氏は、「イスラム国に父親を連れ去られる中東の子供たちは救われるのか」「ヒラリーを選べば、何百万人ものアメリカ人が命をかけて大切にしてきた『自由の憲法』を護持する最高裁判事の構成が決定的に変わってしまうがそれでもいいのか」と問いかける。