アメリカ大統領選の2回目のテレビ討論では、ドナルド・トランプ氏(共和党)の女性蔑視発言や、ヒラリー・クリントン氏(民主党)の私用メール問題への非難合戦に、大幅に時間が割かれた。

しかしその中でも、両者が比較的まともに政策を戦わせたのは、対シリア、対ロシアなどの外交政策についてだった。

トランプ氏は、「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」の外交政策を掲げている。「同盟国が米軍駐留経費の全額負担に応じないならば、米軍を引き揚げる」と発言したこともあるため、アメリカは他国の紛争には介入しない「孤立主義」になるのではと懸念されている。

しかし、トランプ氏の外交政策について、「ジョージ・ワシントン以来、歴代のアメリカ大統領の多くは、きっとトランプ氏を歓迎するだろう」という主旨の米政治ニュースサイトの記事がある (5月5日付「Politico」電子版) 。

建国の父であるワシントン大統領と、トランプ氏の外交政策の共通点とは何だろうか。