日銀が先週、新たな方針を発表しました。

しかし新聞やテレビなどでは、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」「オーバーシュート型コミットメント」「イールドカーブ・コントロール」といった、難解な言葉が並びました。ほとんどの人には意味不明だったはずです。

それでいて、「抜本的に方針が変わった」と、さも大事な出来事のように報じられるものですから、ますますムカムカします。

「何を言っているのか分からない」という方のために、今回の発表で一番大事なポイントをひと言いいます。

それはずばり……「何を言っているのかわからない」ということです。

解説の放棄ではありません(笑)。日銀の行き詰まりを誤魔化すための"呪文"だということです。

どんな行き詰まりを、どんな風に誤魔化したのか――。まずは、日銀の今までの方針から振り返っていきます。