ハリウッド映画を観ていると人種差別など遠い昔の問題のようにも思えるが、アメリカで黒人の男性が白人警察官に理不尽に射殺され、報復として無関係の白人警察官が殺された事件は、つい数カ月前の出来事だ。
このギャップに不思議さを感じる日本人も多いかもしれない。
法律的には人種差別は存在しない
アメリカでは、奴隷制の是非を問うた南北戦争、キング牧師が主導した公民権運動などにより、奴隷制度は廃止され、黒人も白人と等しく選挙権を有するようになった。法律的に見れば、そこに人種の差別はない。
しかし、冒頭に挙げた事件などからは、法律が必ずしも現実社会における平等性を担保しているわけではないことがわかる。
そこで本欄では、アメリカの人種差別に関係するデータを集めてみた。