障害者の生きる意味 - 相模原・障害者施設殺傷事件

障害者の生きる意味 - 相模原・障害者施設殺傷事件

事件の起きた津久井やまゆり園には住民や関係者が相次いで献花に訪れた。写真:読売新聞/アフロ

 

2016年10月号記事

 

相模原・障害者施設殺傷事件

障害者の生きる意味

 

障害者施設で起きた戦後最悪とも言われる殺傷事件に、日本も世界も震撼した。

これをどう見るべきか。

(編集部 河本晴恵)

 

 

『じょうずな個性の伸ばし方』

『じょうずな個性の伸ばし方』

大川隆法著

幸福の科学出版

障害を持って生まれることのスピリチュアルな背景など、子育てに関するQ&Aを収録。 

 

『「アイム・ファイン!」になるための7つのヒント』

『「アイム・ファイン!」になるための7つのヒント』

大川隆法著

幸福の科学出版

障害を持って生きる人や家族へのメッセージなど、「人生に奇跡が起きる」アドバイスを収録。

 神奈川県相模原市の障害者施設で、元施設職員の植松聖容疑者が入所者を襲った事件は、世界中に衝撃を与えた。

 警察の調べに対し、容疑者は「意思の疎通ができない人たちを刺した」「障害者がいなくなればいいと思った」という趣旨の供述をしている。

 事件が起きた障害者施設に長期入所している人は全員が知的障害者で、さらに身体障害があり、常時介護が必要な人もいた。容疑者は今年2月、衆院議長公邸に障害者を安楽死させる法律を作るよう求める手紙を出している。

「障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。(中略)障害者は不幸を作ることしかできません」(原文ママ)

 

 

全ての人に関係ある課題

 事件を受けて、首都圏に住むある障害者の男性の母親はこう語る。

「容疑者は『障害者は生きていても仕方がない』と言っていました。実際、働けない障害者のことを世間がどう見ているのかと考えると……。怖いというのが正直なところです」

 知的障害者の団体からは、このような声明が出されている。

「どのような障害があっても一人ひとりの命を大切に、懸命に生きています。そして私たち家族は、その一つひとつの歩みを支え、見守っています」(全国手をつなぐ育成会連合会)

 ただ、「重度の障害者の生きる意味はどこにあるのか」という疑問を持つ人もいるだろう。

 日本の障害者数は約700万人で、これは全人口の6・4%だ。16人に1人の割合ということになるが、多くの人が、自分か家族・親戚に何らかの障害を持つ人がいるといえる。

「障害者の生きる意味」は、本来、すべての人に関係がある問いだ。表立って語られずに来た課題が、この事件で浮き彫りになったとも言える。

 

 

「魂は完全」であるとしたら

「障害者の生きる意味は何か」

 その明確な答えは、宗教の中にある。

 大川隆法・幸福の科学総裁は、「人間の本質は魂であり、障害があっても、魂は完全」と説いている。経典『愛と障害者と悪魔の働きについて―「相模原障害者施設」殺傷事件―』のあとがきにはこうある。

「障害者は、人間に、足るを知り、幸福とは何かを教える、魂の教師の役割を持っている。また不当な、劣等感・失敗感・挫折感により、神への信仰を見失った、競争社会のすさんだ人々を、救済する役割も障害者たちには与えられている。そして彼らの中には現実の天使も身を隠して潜んでいる」

 こうした宗教的真理を背景に障害者支援を行う一般社団法人「ユー・アー・エンゼル」では、重い知的障害を持つ小学生が字を書けるようになるなど、障害を持つ人たちが大きな成長を遂げる事例が報告されている。知的障害といっても、実は自分の思いを上手に表現できないだけで、健康な人と同じように周りの人の言うことを理解し、考えている。

 それは、犯人に「生きている価値がない」と言われた重度重複障害者も例外ではない。

 1歳10カ月の時に重度重複障害となった木多啓介さんが、18歳の時にスイッチワープロを使って綴った詩がある(中央写真ポスター)。

「つらいことはなかったといったらうそになるだろうが/ぼくのじんせいはきぼうとともにあった」

 啓介さんの母親である香さん(横浜市在住)はこう話す。

「息子は昨年5月に亡くなりましたが、障害があっても、大きな役割があって、毎日を過ごしてくれていたと感じます。

 私が一方的に愛を与えているように見えがちなのですが、その何倍も何十倍も、息子から愛を与えてもらっていたことに気づきました」

 肉体の機能に障害があっても、内面では豊かな精神活動を行っている。話せないからといって、言葉を持たないわけではない。障害者の支援者の中には「そう考えたほうが実感に近い」と言う人も少なくないという。

 

 

植松容疑者の狂気の理由

 この事件では、容疑者の言動や行動をどう捉えるかについても混乱がある。同施設によれば、容疑者は今年の2月ごろに突然「障害者は死んだほうがいい」と言い始めた。これは友人や知人から見ても、突然の変化だったという。このように、様子が急に変わる現象は、宗教的には「憑依」と呼ばれ、ある霊が地上の人間に取り憑いて常に影響を与えている可能性が高い。

 霊が取り憑けるのは、本人が同じ心の状態や考え方を持っているためだ。「障害者は生きるに値しない」という容疑者の過った「人間観」が、同類の悪しき霊を呼び寄せた要因である。

 このような思想に基づく凶行は、精神薬の投与だけでは止められない。容疑者が魂の真実を知る機会があったら、罪を犯すことは避けられたかもしれない。

 

事件の後に、一般社団法人ユー・アー・エンゼルが作成したポスター。
木多啓介さんが生前つづった言葉が紹介されている。

 

 

障害者は不幸なのか

『障害児をはぐくむ魔法の言葉 ユー・アー・エンゼル!』

『障害児をはぐくむ魔法の言葉 ユー・アー・エンゼル!』

諏訪裕子著

幸福の科学出版

「ユー・アー・エンゼル!」運動で出会った子どもたちと家族の感動ストーリー。

 あらゆる人は、生まれる前に人生の計画を立て、両親や家庭環境を自ら選び、人生の目的と使命を持って生まれてくる。その中で、あえて肉体に障害を持つという厳しい人生を選ぶ人もいる。「無駄な人」や「要らない人」などいないのだ。

 2013年4月に日本でも「新型出生前診断」が導入されたが、これまでに、胎児に障害がある可能性があるとされた妊婦の約96%が中絶を選択したという(注)。「障害者がいなくなればいい」とは言わないまでも、「障害者として生まれるのは不幸」「障害児を育てたくない」という見方をしてしまいがちであることをうかがわせる結果だ。

 ただ、障害者本人や、障害者の家族が不幸である、と決めつけるのはあまりに一方的だ。ダウン症の子供を育てた静岡県在住の小川桂子さんはこのように語る。

「最初は、娘のことを社会の役に立つこともなく、手ばかりかかる子と思っていました。けれども、障害があるからといって魂が劣っているわけではないと知って、自分が大切なものを見失いかけていたことに気づきました。

 娘はいつも家族に優しく、気遣いをしてくれました。神様が考える人間の価値は、頭の良さや能力、見かけだけで測れるものではないのですね」

 障害者は、この世の物質を超えた、人間の本質や愛とは何かを教えてくれる。現代人が目に見えないものの価値に目を開くことが、事件の再発を根本から防ぐだろう。

(注)NIPTコンソーシアムの発表より。 2013年4月から15年12月までの集計。

 

障害者殺傷事件の霊的真相に迫る

「違い」を超えて愛し合うために

 

幸福の科学グループ・大川隆法総裁が、今回の事件の霊的影響を探った。

その結果、単なる一過性の事件には留まらない真実が明らかになった。

(編集部 小川佳世子)

 

 

 今回の殺傷事件は、「重度障害者は安楽死させるべき」という主張に基づく確信犯だった。ここには何らかの悪魔的な働きかけがあると見抜いた大川総裁は、事件翌日の7月27日、容疑者に影響を与えた霊的存在を呼び出した。

 現れたのは、「障害者の血は穢れている」と主張し、差別感情をむき出しにする小悪魔。さらにその小悪魔を思想的に"指導"した存在を呼び出すと、ドイツの哲学者ニーチェの霊が現れた。

 ニーチェは、正義の基準を示す宗教や道徳を否定し、弱者の撲滅につながる思想を説き、ヒトラーに影響を与えたとされる。

 霊言収録後の報道でも、容疑者が「ヒトラー思想が降りてきた」と語っていたことが明らかになっている。

 

 

事件はナチス復興の予兆?

 霊言収録の終盤、大川総裁は「『重複障害者を抹殺しても構わない』というような思想が流行ってきて、これに"類似品"が続いてくるかもしれません。これで純血主義が出来上がってくると、ネオナチみたいなものが出てこられる道筋が、今、立とうとしているわけです」と警鐘を鳴らした。

 ヒトラー率いるナチスは、ドイツ民族の優れた遺伝子や血脈を残す「優生政策」を進め、障害者やユダヤ人を遺伝子的に劣っているとして大量虐殺した。

「ネオナチ」とは、このナチス的思考の復興運動を指す。具体的にはアメリカの黒人差別主義、ヨーロッパで頻発するイスラム教徒や移民を排斥するテロなど、自分の属する国家や民族を絶対視し、他民族を暴力的に排除しようという動きだ。

 日本では今のところ、外国人や他民族を狙った大規模なテロは起きていない。だが、「戦争反対」を掲げつつ暴力的行為を繰り返す基地反対運動や、在日外国人への差別意識をむき出しにしたデモ活動などは問題が多い。平和実現や愛国心などの動機による行為でも、特定の人々に敵意を向けることは正義に反する。

 大川総裁は、「ジャスティス(正義)」が立たないかぎり、保守系からも左翼系からも粛清や排除の思想を肯定する勢力が出てくる余地があると指摘した。

 

 

憎しみを越える宗教的真実

『愛と障害者と悪魔の働きについて』

『愛と障害者と悪魔の働きについて』

大川隆法著

幸福の科学出版

障害者施設殺傷事件を指導していた霊存在の正体が明らかに。その主張とは――。

 障害者殺傷事件も、ネオナチ的動きも、その根底にあるのは、自分や自分が属する社会集団の考えを絶対視する思想だ。お互いの"正しさ"を主張し合う中に争いが生まれ、そこに悪魔的な思想が入ってこないとも限らない。

 これを避けるには、人類を導いてきた存在の説く正義を学ぶことだ。

 幸福の科学は、すべての人は神仏の子であり、魂において平等であること、人間は何度も転生輪廻を繰り返し、違う国や時代に異なる立場で生まれ変わるという霊的真実を明らかにしている。これを知れば、国籍、人種、宗教、思想などの「違い」で憎しみ合うことは愚かだと分かるはずだ。

 世界で起きている悲惨な事件をなくすために、「お互いの違いからくる憎しみを越え、共に愛し合え」という神仏の願いに耳を傾けたい。

タグ: 2016年10月号記事  障害者  相模原・障害者施設殺傷事件    生きる意味  ナチス復興  正義  粛清  排除  

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