世界でも最長の16年間に及ぶハンガーストライキ(絶食による抗議運動)を続けてきた、インドの女性人権活動家イロム・シャルミラさんがこのほど、ハンストを打ち切り、政界入りを目指すことを表明しました。

シャルミラさんは2000年、インド軍によって民間人10人が殺害されるのを目撃。軍に令状なしの捜索や射殺などの大きな権限を与えた軍特別権限法(AFSPA)は人権侵害である、と抗議するためにハンストを開始。16年間、食事と水の摂取を拒み、2005年にはノーベル賞にもノミネートされました。

インドでは自殺未遂は法律違反のため、彼女は病院に拘束され、強制的に鼻からチューブで栄養を補給されていました。メディアのインタビューに、「私はインドの父・マハトマ・ガンジーの非暴力の原則に従っているだけ」と語っています。

彼女のようにガンジーに影響を受けた人は大勢います。今回は、後世に多大な影響を与えたガンジーとは、どのような人物だったのか、振り返ってみます。

南アフリカで人種差別と戦い、インドで植民地支配と戦う

「Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.」

「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」

これは、今日でも語り継がれている、ガンジーの名言です。