ニューヨークで7月31日に開かれた授賞式でスピーチする清田氏(写真中央)。

清田 英樹

プロフィール

(Hideki Kiyota)1969年、東京都出身。慶応義塾大学 商学部卒業。宗教法人 幸福の科学でニュースサイト「ザ・リバティウェブ」の立ち上げ、2012年の 映画「ファイナル・ジャッジメント」メイキング監督などを務めた。2016年、オリジナル短編映画「Reversed Destiny」を自己資金にてニューヨークで撮影・製作した。

「たとえ人間がどれほど人に迷惑をかけて傷つけても、心の底から反省することで、神様は新たなチャンスを与えてくれる」

生まれ変わりや人種差別というテーマに挑んだ短編映画「Reversed Destiny」の脚本・監督・製作・編集を務めた清田英樹監督はこう語る。

同作品は、2016年7月のユナイテッド国際映画祭(United International Film Festival)で「最優秀ドラマ映画賞(Best Drama Film Award)」を受賞した。

「白人と黒人の転生輪廻というセンセーショナルなストーリー」

映画「Reversed Destiny」ポスター

公式サイト: http://www.reversed-destiny.com/

作品のあらすじはこうだ。――1850年代のアメリカ。ある白人の男性が、黒人の奴隷を銃殺した。白人の男性は死後、地獄に落ち、生前に自分が犯した過ちによって、150年間の苦しみを味わうことになった。地獄で心から反省した白人の男性は、2000年代に「黒人」として再び地上に生まれ変わることになるが……。

清田監督は、同作品が生まれたきっかけをこう振り返る。

「この物語は、私自身が精神的に『生まれ変わった』体験がもとになっています。私は大学生の頃まで、自分勝手で自己中心的な人生を送っていました。しかしある時、幸福の科学の教えに出会い、それまで求めていた物質的な幸福が突然『空虚なもの』に感じられた瞬間がありました。

それまでの自分の人生の“薄っぺら"な幸福は、周りの人の犠牲の上にあったのだと実感し、心の底から涙を流して反省しました。その時、それでも私を許して愛してくださる神様の深い慈悲を感じました。この映画でも、反省によって過去を清算し、人生をやり直すというストーリーが描かれています」

アメリカに根深く残る、人種差別や人種間の争い。銃社会ということもあり、殺人事件に発展するケースも後を絶たない。人種の違いによる対立は解決することができるのだろうか。

「人種差別は、人生が数十年しかないという、間違った人生観から生まれていると思います。私が信じている幸福の科学では、人間は本来、肉体ではなく魂存在であり、あらゆる時代に、あらゆる人種として転生輪廻を重ね、魂の修行を積んでいると教えられています。

肉体を持った人生は、あくまでも一時期の体験でしかないと分かれば、人種差別という偏狭な考えは吹っ飛んでしまいます。こうした教えが世界中に広がれば、人種差別の問題はこの世から消えていくと信じています」

清田監督によると、アメリカでは近年、白人の側からも白人優位の価値観を反省して改める、「揺り戻し」ともいえる動きがみられるという。

「白人と黒人の転生輪廻というセンセーショナルなストーリーを映画として打ち出すのは、今しかないと感じています」

本作は今も世界中の国際映画祭に挑戦中のため、日本での公開は未定だ。この映画は、世界中の多くの人が生まれ変わりの真実に気づき、人種対立を乗り越えるきっかけになることだろう。

ニューヨークの授賞式で出演者と。左から4人目が清田監督。隣は、エグゼクティブ・プロデューサーの清田ミシェ夫人。

【関連サイト】

「Reversed Destiny」公式サイト

http://www.reversed-destiny.com/

ニューヨークでの授賞式の映像

"BEST DRAMA FILM" Award Winner "Reversed Destiny"(日本語字幕付き)

https://youtu.be/uD8f3rdh23g