「手取り足取り経済講座」の第三回目です。
前回は、「『景気か経済成長か』で頭を整理しよう」と題してお送りしました。
( http://the-liberty.com/article.php?item_id=11766 )
少しおさらいしますと、
- 景気は短期的に「売れる量が増える」こと。経済成長は長期的に「つくる力が増える」こと。
- 景気もGDPを構成する「個人の消費」「企業の設備投資」「政府の支出」「海外への輸出」のどれかでよくなる。
ということでした。
今回は、「経済成長はどうやって起きるの?」を考えてみます。
本欄でも「増税ではなく、経済成長を目指すべきだ」とよく書いています。では、「その経済成長はどうするの?」と聞かれたら……? 減税だけで、本当にいいのでしょうか……。
記者も昔、その辺りがすっきりした辺りで、「経済がチンプンカンプン……」という感覚が、だいぶ薄らいだ記憶があります。
成長の要因、つまり、「つくる力が増える」が増える要因は、大きく分けて3つ。「人」「設備」「技術(イノベーション)」で、だいたい網羅できます。