2016年9月号記事

HSU論壇 第12回

カリスマ退場
セブン-イレブン成功の遺伝子は継承できるか

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)
チェアマン

渡邉 和哉

(わたなべ・かずや)1957年生まれ。東京都出身。東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。野村證券投資信託販売(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)を経て94年に幸福の科学に奉職。事務局長、財務局長、理事長などを歴任し、2015年4月よりハッピー・サイエンス・ユニバーシティ チェアマン。編著書に『HSUテキスト15 経営成功総論2(上)』『HSUテキスト16 経営成功総論2(下)』。

先行き不透明な日本経済。
乱気流の時代に、経営者は何を守り、何を捨てていくべきなのか。
ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)の渡邉和哉チェアマンが、セブン‐イレブンの社長交代劇を題材に、経営理念の意義を論じる。

日本初のコンビニエンス・ストアであるセブン―イレブン(以下、セブン)の事実上の創業者・鈴木敏文氏が退任した。後継の井坂隆一・セブン社長に退任を迫ったところ、逆に自身が退任に追い込まれた形だ。

「天皇」「教祖」「カリスマ」などと呼ばれた鈴木氏の退場で今後のセブン&アイ・ホールディングスはどうなるのか。

その鍵を握るのは、鈴木氏の経営思想が組織文化として根づいているかどうかだろう。