ソクラテス、仏陀、孔子の共通点の一つは、「大事なことは対話で教えた」こと。政治のこと、世の中のことも、対話で学ぶとよく分かります。下のような質問に、あなたならどう答えますか?
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――北朝鮮がミサイルを発射したり、中国が南シナ海に軍事基地を造ってるって、ニュースで見るけど、イマイチ、ピンと来ないんだよね。
「ピンと来ない」って、どういうことですか?
――だから、「日本は危ないから、国防を強化しないといけない」なんて、真剣に考えないってこと。
なるほど。国内のどこかで事件や事故が起きても、実感がわかないのと似た感じでしょうか? 確かに、全国民が、24時間365日、外国の脅威に頭を悩ます必要はないかもしれません。でも、国民を守るのが仕事である政治家は、この問題について、「答え」を持っていなければいけませんよね。
――ん? どういうこと?
例えば、警察や消防・救急の人たちが、ボーっとしていて、出動の準備を整えていなかったり、「あっ、そんなことが起きるとは考えていなかった。助けられません。自分で何とかしてください」なんて言われたら、困っちゃうでしょう。