会見をするトクマ氏(写真・右)

「日本人2人が尖閣諸島に上陸した」という2012年9月のニュースを覚えているだろうか。中国の船が領海侵犯を繰り返し、中国の反日活動家が尖閣諸島に上陸するなど事件が多発していた時期のことだ。その日本人のうち一人が、現在、幸福実現党遊説局長をつとめるトクマ氏だ。

トクマ氏は、東京都知事選や、参院選・衆院選に幸福実現党から立候補。今回は、(1)消費税の5%への減税、(2)マイナンバー制度の利用拡大阻止、(3)国防の強化を訴える。以下はその要旨。

(1) 消費税の5%への減税

都内の数多くの有権者と接して、「消費税が8%に引き上げられてから景気が悪くなった」という声を数多く受け取っている。日本のGDPの約6割が個人消費である以上、一人ひとりの消費活動が国の経済の土台。消費税に関しては、安倍首相の打ち出した「増税の先延ばし」ではなく、「5%への減税」が必要だ。

自分で会社を経営していても感じるが、累進課税や、高い法人税は、努力する者のやる気を無くさせ、自由を奪う。経済を成長させてこそ税収が増える。「減税政策」こそが日本復活の鍵であり、強い経済こそが社会保障の土台でもある。

(2) マイナンバー制度の利用拡大阻止

私は「NO!NO!マイナンバー」という曲も作り、半年以上、マイナンバー制度の危険性を訴えてきた。このままでは、生まれてから死ぬまで、12ケタの番号によって国家に監視し続けられる社会になってしまう。

マイナンバー制度は財産に課税するための下準備政策。私たちの銀行口座を覗いて、貯金にまで税金をかけようとしているのが今の政府の考え方。国民の私有財産を政府が自由に取り上げられるようになれば恐ろしい。マイナンバー制度の利用拡大は阻止して、国民の皆様の自由を守りたい。

(3) 国防の強化

私は2012年9月18日に尖閣諸島の魚釣島に行き、「自分の国は自分で守る」というメッセージを訴えかけた。7年前の幸福実現党の立党以降、中国の軍事拡張は続き、北朝鮮は核実験やミサイル発射を繰り返していて、現実の脅威が目の前に迫ってきている。

今回の選挙では、国防政策を重要な争点とすべき。中国政府も北朝鮮政府も、「話せば分かる相手ではない」ことは明らか。この状況で、憲法9条の改正が選挙の争点にされないのは明らかにおかしい。憲法改正はもちろん、核装備の検討も始めなければならないと考えている。

国防強化を図ることにためらいがあるのは、「自虐史観」を植え付けられたことによる「愛国心の欠如」が原因ではないか。私は、「南京大虐殺などなかった」「従軍慰安婦などでっち上げ」「大東亜戦争は、アジアを白人の植民地から解放した戦争だった」と訴え続けている。でっち上げの歴史に基づく自虐史観は捨てましょう。

「世界を照らすという使命を果たしましょう」

トクマ氏は最後に、「日本が発展繁栄するのは、世界を照らすという使命を果たすための義務でもある」と力強く訴えた。世界で宗教や民族の対立が続く中、日本の「宗教的寛容の精神」や「和の心」を世界に伝えるためにも、経済面でも、国防面でも、もっと強くあらねばならないということだ。

「なぜこの時代に、この国に、自分の親を選んで生まれてきたのか。そしてどんな使命を果たそうとしているのか。その答えは皆様一人ひとりが知っているはずです」と訴えたトクマ氏。国民一人ひとりが幸福に、世界を幸福にする担い手となる未来を見据えて、次は「国会上陸」を目指す。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ジョーズに勝った尖閣男 トクマとの政治対談』 大川隆法著

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