2016年7月号記事

子供を守るために国を守ろう

「子供を守りたい」気持ちはあっても、「国を守る」ことには興味がない、と言う人もいます。

幸福実現党は「核装備の必要性」などを訴えていますが、今なぜ、こうした政策が必要なのでしょうか。

(編集部 小林真由美)


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大阪教育大学附属池田小学校で2001年に起きた、あの事件を覚えているでしょうか。

閑静な住宅街にある小学校に突然、包丁を持った男が侵入しました。男は幼い1、2年生の児童を次々と襲い、一瞬のうちに8人の尊い命が奪われるという悲劇が起きました。

この事件で娘さんを亡くした男性は、こう語っています。

「私は事件当日まで、娘の安全を疑わず、危機感のない日々を過ごしていました。当たり前の幸せが突然奪われるなんて、考えてもいませんでした。

犯人の男が裁判で言った、『校門が閉まっていたら、乗り越えてまで入ろうとは思わなかった』という言葉が、今でも忘れられません」 (注1)

この事件の後、幼稚園や学校の危機管理意識が高まり、日本全国で防犯体制が強化されました。校門に警備員を配置したり、不審者の動きを封じ込める刺又や催涙スプレーなどを備える学校も増えてきました。

小学生の子供を持つ千葉県在住の40代の主婦は、 2年前に柏市で起きた連続通り魔事件(注2)の時に、「抑止力」の大切さを実感したといいます。

「あの事件以来、地域の方々が登下校時に通学路を見守るボランティアをしてくれています。 常に地域の目があることは、犯罪を防ぐ力になります。これは、地域だけでなく、国においても必要な考え方だと思いました」

次ページからのポイント

「抑止力」のための核装備

幸福党・自民党の国防への考え方