写真は、2015年にドイツで行われたエルマウ・サミットの様子。 写真:AP/アフロ

2016年6月号記事

サミットに向けた幸福実現党の提言(要旨)

「自由と民主主義」を今こそ中国に広げる

5月26、27の両日、三重県でG7伊勢志摩サミットが開かれる。これに先駆けて、最も議論すべきテーマとして、幸福実現党が掲げる提言の要旨が分かった。以下に、紹介する。

幸福実現党は、国際社会の中で大きな二つの価値観の対立が起きていると認識しています。

一つは、G7を中心とした国々が共有する、自由や民主主義、基本的人権や市場経済を大事にしようという価値観です。

もう一つは、そうした価値観を広げられることを拒み、自国の利益だけを考え、他国を犠牲にすることに痛みを感じない価値観です。代表的な国が中国です。

中国・北朝鮮の脅威に歯止めをかける

中国共産党政府は、国内で、信教、言論、出版など、あらゆる自由を国民から奪い、恐怖政治を敷いています。チベットや新疆ウイグルなどの自治区でも、政府を批判する人々を虐殺しています。

香港では、イギリスからの返還時に、50年間の高度な自治を認める「一国二制度」を約束したにもかかわらず、2017年の行政のトップを選ぶ選挙で、民主派が立候補できない状況をつくるなど、20年足らずでさまざまな人権を侵害しています。

中国政府は、国家としての主権を確立している台湾に対しても、ケニアで国外退去処分を受けた台湾籍の人々を中国に送還させるなど、著しい人権、主権の侵害を行っています。

また、中国政府は、南シナ海の岩礁を埋め立て、滑走路をつくり、ミサイルや監視レーダー、戦闘機を配備し、軍事拠点化を目指しています。これは明らかにアメリカの関与を排除し、アジアを支配する布石です。国際社会は、この動きに歯止めをかけなければいけません。

北朝鮮も、金正恩体制下で、頻繁に核実験やミサイル発射実験を行い、周辺国を脅しています。国内では、中国以上の恐怖政治を敷き、国民を監視下に置いて、政府に反対する人々を強制収容所に送っています。この北朝鮮を中国が水面下で支援していることは、公然の秘密です。

国際社会において、北朝鮮の核は大きな脅威になっていますが、中国の核は質・量ともに北朝鮮を上回る脅威です。特に、民意でコントロールできない独裁国家の核は危険です。

「地球的正義」を確立する

1975年に行われた第1回の「ランブイエ・サミット」の宣言には、こうあります。

「我々は、各々個人の自由と社会の進歩に奉仕する開放的かつ民主的な社会の政府に責任を有する。そして、我々がこれに成功することは、あらゆる地域の民主主義社会を強化し、かつ、これらの社会にとり真に緊要である」

以来40年にわたり、サミットでは、一貫して「自由」「民主主義」の価値を大切にしてきました。各国の繁栄は、「自助努力の精神」「チャンスの平等」「智恵」「諸外国との自由な交流」などによって実現するからです。

G7は、神仏の存在を信じる国々であるのに対し、中国や北朝鮮は、神仏を認めず、力の行使による覇権拡大を狙う唯物論・無神論国家です。

G7は、こうした軍事的な拡張を目指す政治体制に圧力をかけ、自由や民主主義を広げ、虐げられている国民を救い、地域の安定をつくる使命があります。

地球の神仏の願いは、個々の国の繁栄と同時に、その他の国々が調和していける繁栄です。国同士の交流が盛んになった現代、国際社会は多くの人々が調和し、繁栄を目指せるよう、「地球的正義」を確立する必要があります。

幸福実現党の提言のポイント

  • (1)G7は、中国や北朝鮮など、独裁国家の軍事的な拡張を阻止する。

  • (2)G7は、自由や民主主義、基本的人権や市場経済などの価値観を守り、中国や北朝鮮に広げる。

  • (3)G7は、国際社会と一体となって、多くの人々が調和し、繁栄を目指せるよう、「地球的正義」を確立する。

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