政府は19日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)法案の今国会での成立を見送る方針を固めた。

熊本地震への対応や民進党の審議拒否などがあり、審議時間が十分に取れなかったためだという。政府は、秋の臨時国会での成立を目指している。

菅義偉官房長官は、19日の記者会見で「強行採決は望んでいない。丁寧に説明し、理解が進むことが必要だ」と述べ、審議を通じて、国民の理解を得ることを重視する姿勢を示した。