中国・広東省にある、中国共産党に対し挑戦的な媒体として知られる「南方都市報」の編集者が、政府のメディア規制に反発して辞職した。

辞職したのは、南方都市報の文化面の編集者である余少鐳(よ・しょうらい)氏。余氏の辞職がニュースになったのは、中国語版ツイッターの微博(ウェイボー)に自らの辞職届を撮影して投稿したからだ。そこには、16年間中国で新聞記者を務めた彼の痛烈なコメントが書かれていた。

余氏が投稿した辞職届の理由の欄には、「あなたたちの姓はもう名乗れない」と書かれていた。これは、2月に習近平国家主席が中国メディアの「姓は"党"である」と言ったことを指している。

余氏の投稿は2時間ほどで消去されたが、記事を保存したBBCによると、余氏は「私も年をとった。長年(党に)ひざまづいてきたが、これ以上は膝が持たない」とも書いていたという(ニューズウィーク日本語版)。