学術都市・つくば市がある茨城県。つくば市内には、朝永振一郎氏、江崎玲於奈氏、小林誠氏ら、市と縁が深いノーベル物理学賞受賞者3氏の銅像がそびえたつ。JAXAの筑波宇宙センターもあるなど、茨城県は未来科学の息吹が感じられる県だ。

この地をさらに発展させようとしているのが、同県小美玉市出身の元陸上自衛官である、幸福実現党の中村こうき氏だ。

中村氏は25日、茨城県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。会見では、「日本がリーダーシップを発揮して実現していける『繁栄の理想国家・日本』を創る」と、志を語った。

中村氏が掲げる主要政策は(1)経済成長、(2)安全保障、(3)「マイナンバー制度」の見直しの3つ。

(1)消費税を5%へ減税する。規制緩和を通じて、宇宙・農業・ロボット・リニア・防衛分野などへ大規模投資を行い、茨城県を「未来産業の最先端県」にする、など。

(2)正当な歴史教育を通じて、自虐史観を払拭し、日本の誇りを取り戻す。日米同盟の強化、インドやロシアなどを取り込んだ中国包囲網の形成、サイバー・ミサイル技術の向上などを通じて、中国・北朝鮮に対する抑止力を構築する、など。

(3)マイナンバー制度を見直し、財産権やプライバシーの侵害、国家による「監視社会」の到来を防ぐ、など。

時を同じくして、隣の栃木県では、三觜(みつはし)明美氏が栃木県庁で記者会見を開き、幸福実現党の公認候補として、出馬表明をした。

栃木県は、中禅寺湖や華厳の滝、世界遺産の日光東照宮があるなど、自然と歴史あふれる県だ。かつて首都機能の移転候補地となったこともあり、首都圏からの交通アクセスも申し分ない。観光客のさらなる呼び込みや企業誘致の拡大の可能性を秘めている。

三觜氏は、「栃木県の強みである自然・歴史・人を世界に発信して、国際未来都市に押し上げたい」と決意表明した。主要政策として、以下の3つを掲げる。

(1)正しい歴史で自国の誇りと国際理解を高める、など。

(2)法人税を安くして災害に強い栃木県に未来産業を誘致する、など。

(3)消費減税で景気回復、生活を守る、など。

北関東から日本の未来社会の発展モデルが示せるか注目したい。

【関連記事】

2015年12月号 祝ノーベル賞 日本のスゴイ技術 - アイデアが生まれた、その瞬間に迫る!

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10360

2015年2月26日付本欄 統一地方選を前に「地域活性化」について考える 【前編】

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9273

2015年2月27日付本欄 統一地方選を前に「地域活性化」について考える 【後編】

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9276