出版不況が叫ばれて続けている昨今、インターネットで情報をタダでチェックしている人は数多い。そうした時代だからこそ、ネットでは得難い読書に力を入れ、他の人との違いをつくりたいと考えている人もいるだろう。

しかし、読書に取り組んだのはいいものの、作者の思想がなかなか自分のものにはならず、ただ字面を追って漫然と読むケースも少なくない。そんな時、先人はどういう読み方をしていたのか――。本欄では、先人が実践していた「読書の仕方」に迫りたい。