新年が明け、仕事始めから約一週間。「正月病」にかかり、すでに「会社に行きたくない……」と思っている人も多いのではないでしょうか。

「職場にいたくない」「イライラする」といった状態に陥ることは、よくあることです。そんな「プチうつ」に陥った場合の対処法について、考えてみましょう。

対処法(1) 悩みや不安を書き出す

まず、気持ちを落ち込ませる原因は、客観的に見れば「考えすぎ」「ささいなこと」である場合が多いもの。

「○○さんがムカつく」「あの人、何様!?」といった人を責める心や、「自分はダメだ」といった自分を責める心があれば、スマホのメモ帳などに、文字として書き出してみて下さい。

そして深呼吸をしながら読み返してみましょう。「○○さんは本当に悪い人なのか」「自分ってそれほどダメなのか」「これくらいの悩みは、他の人も持っているのでは」「落ち込んで一日を台無しにするほど、これは大問題だろうか」と点検します。

ものの見方が変わるだけで、案外マイナスな思いが薄れていくものです。

対処法(2) ポジティブなことを書き出す

「悩まなくてもいい」と頭で分かっていても、モヤモヤやイライラが消えないこともあります。

その場合は、「嬉しかったこと」「幸福に感じたこと」も書き出してみましょう。例えば、「スタバのコーヒーが飲めた」「仕事があるだけ幸せ」「応援してくれる家族が実家にいる」など、小さな幸福で構いません。

それを見ている中で、「自分はまんざら不幸じゃないのかも」と思えてくることがあります。

対処法(3) 外見を明るくする

さらに、明るい外見をつくることも効果的です。

疲れたり、イライラしてきたら、少し休憩してトイレなどの鏡の前で「笑顔」をつくります。また、気分を高めるために、男性ならば明るい色のネクタイをつけ、女性はパステルカラーの服を着て出勤するのもお勧めです。

不思議なもので、外面が変わると、心まで変わってくるのです。

対処法(4) 体を休める

また、体力が落ちていると、物の見方がネガティブになりがちです。

「最近、頑張りすぎているな」「正月もなんだかんだ、休めていなかった」と感じる時は、「コンディション的に、実際よりも、不満や不安を感じやすくなっているのかも」と考え、深く悩む前に一定の休息をとりましょう。

また、ストレスから暴飲暴食をしている場合は、腹八分目で、三食きちんと取りましょう。

対処法(5) 時を待つ

ショックなことがあって、(1)~(4)の方法でも憂鬱な気持ちが晴れないときは、「時間を待とう」と考えてみてください。

こうした時に、傷ついたシーンを頭の中でくり返し再生し、不満を誰かにぶつけても、事態が悪化し、惨めになることが多いです。こんな時に、間違っても、転職や結婚、離婚など重大な判断をしてはいけません。

悩みは少し脇において、目の前の仕事や勉強、趣味に一生懸命になってみてください。一週間か、1カ月か、数か月か、期間は分かりませんが、一定の時間待つことで、自分の気持ちや、物の見方が変わり、悩みが薄くなることがあります。

また、苦しい時期を耐えることで、人の悲しみが分かる、器の大きな性格に成長できます。「今は、人生の充電期……」。そう思って、毎日を過ごしてみてください。

競争社会でストレスや悩みは多いもの。「正月病かも」と感じている方は、自分に合った対処法を実践してみて下さい。心が変われば、しばらくすると「仕事に行きたくてたまらない」自分を発見するかもしれません。

(山本泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『心と体のほんとうの関係。』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=124

幸福の科学出版 『心を癒す ストレス・フリーの幸福論』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=774

【関連記事】

2015年6月号 コツコツ働き続けるための疲れにくい体をつくる!

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9515

2015年8月18日付本欄 信仰とがんの関係についての医学論文発表 積極的な思いはがんを癒す

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10045