聖徳太子が建立した四天王寺。境内には鳥居があり、仏教と神道の融合が見られる(画像はWikipediaより)。

今年は、民主主義の意味を考えることの多い年だった。

夏に成立した安全保障関連法案をめぐっては、反対派が「与党の"強行採決"は非民主主義的だ」と主張した。「デモ行為こそが民主主義の表れ」かのように訴える人もいた。

一方、一般的には、「民主主義は多数決で物事を決めるもの」くらいの感覚しかないのも事実だ。

デモ隊が国会前で叫んでいた「民主主義って何だ?」 という問いを、古代日本の例を引き合いに考えてみたい。