2016年1月号記事

HSU論壇

未来に必要な「神の目」を意識する経営

「フォルクスワーゲンVS.トヨタ」から見えてきたもの

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)
プリンシパル

九鬼 一

(くき・はじめ)1962年生まれ。早稲田大学法学部卒。共同石油(現JX日鉱日石エネルギー)を経て1993年より幸福の科学に奉職。宗務本部長、総合本部事務局長、幸福の科学出版社長、大阪正心館館長、幸福の科学学園理事長などを経て、現職。

HSUテキスト 11 経営成功総論 I (上)―基本論点の整理

HSUテキスト 11
経営成功総論 I (上)―基本論点の整理

〔監修・編著〕九鬼一/〔編著〕村上俊樹

HSU出版会

本書は「企業家とは何か」「経営担当者の心構え」「発展に向けた段階的組織論」などの切り口から大川総裁の経営理論を整理。豊富な実例を交えて解説している。

フォルクスワーゲン(VW)、タカタ、旭化成建材、東芝と、企業の不正問題が続いている。HSUプリンシパルの九鬼一氏が、企業倫理に対して宗教が果たす役割を論じる。

トヨタは10月末、2015年1月~9月の世界販売台数で独フォルクスワーゲン(VW)を抜き、世界一の座を奪還した。

その原因は、VWの排ガス不正事件だ。1月~6月はVWが世界一だったが、9月中旬に発覚したスキャンダルを受けて失速。通年でもトヨタが世界一になる可能性が高まった。

これまでVWが躍進したのは、1990年代からの買収戦略によるものだ。ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、ポルシェを次々と買収し、巨大化した。また、30年前からの中国市場への進出も大きく寄与している。

しかし、米国市場を攻める上で、米国のディーゼル規制を突破するために、走行試験の時だけ作動して排ガス量を減らすソフトを組み込むという不正を働いたことが明らかになった。

その結果、トヨタをかわして世界一の座が見えかけていたVWの信用は失墜。ドイツ経済そのものへの深刻なダメージを心配する向きもある。