EU主要国の首脳が、相次いで中国首脳と会談し、経済的な結びつきを強めています。

ドイツのメルケル首相は29日、中国を訪問し、李克強首相、習近平国家主席と会談しました。排ガス規制逃れの不祥事で窮地に立つフォルクスワーゲンの社長も同行し、主要な市場である中国での販売低下を防ぐ狙いがあるようです。

中国側は、ヨーロッパの航空機大手エアバスの旅客機を購入し、約170億ドル(約2兆円)の大型契約に調印しました。両国は中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行) で協力関係を深めていくことも確認しました。

つい先日の21日には、習主席がイギリスを国賓として訪問し、キャメロン首相と会談。イギリスの原発新設に中国企業が参加するなど、経済関係を強化することで合意しました。さらに、11月2日にはフランスのオランド大統領も訪中する予定です。

EU主要国首脳が相次いで中国との関係を強化している、この流れをどう見るべきでしょうか。