最近、イスラエルとパレスチナの衝突が拡大している。

イスラエル南部の都市ベエルシェバで18日夜、パレスチナ人がイスラエル兵士を銃撃。その後も乱射を続け、兵士1人は死亡、イスラエル人11人が重軽傷を負った。犯人はその場で射殺された。また、犯人の一味と勘違いされたエリトリアからの移民が、警察に銃で撃たれた後、市民からの暴行も受けて死亡した。

今月に入り、衝突によるイスラエル人の死者は8人、負傷者は約70人、パレスチナ人の死者は44人、負傷者は1800人に達している(10月19日付毎日新聞電子版)。市民の間でも、お互いに対する憎しみが高まっているという。

ケリー米国務長官は22日頃、イスラエルのネタニヤフ首相とドイツのベルリンでイスラエル・パレスチナ問題について協議する予定だ。ケリー氏は、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談する見通しとなっている。

振り返ると、第二次大戦が起き、ドイツのナチスに迫害されたユダヤ人たちがパレスチナ地域に次々に入植してきた。そして1948年、ユダヤ人が「イスラエル建国」を宣言。すると翌日には、アラブ7カ国が宣戦布告し、第一次中東戦争が勃発した。イスラエルの建国以降、この地域では大きな戦争が4度も起きている。

この度重なる紛争の背景には、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるエルサレムを巡る争いがある。この問題の解決の糸口を探るべく、大川隆法・幸福の科学総裁は2014年5月、旧約聖書に登場するユダヤ人の預言者、第一イザヤと第二イザヤを呼び、その本心を探った。

すると2人とも、現在のイスラエルについて批判的な見方を示し、聖地エルサレムに対する執着もなかった。霊言の中で第一イザヤは、イスラエルはいずれ滅亡するだろうと指摘した。

「やっぱり、(ユダヤ人の)考え方のなかに狭いものがあって、『選良意識』というか、『選ばれし者』という感じがちょっと強すぎるので、排他性が強い。排他性が強すぎると、(中略)寛容度の強い宗教には、結局、全部巻き込まれていく可能性があると思いますねえ」

第二イザヤは、イスラエルは新天地を求めるべきだと主張。「日本とイスラエルの魂の起源は同じ」である可能性も示唆した。

「とにかく、イスラエルは、いったんなくなったんだから、潔く新天地を求めたほうがいいな。(中略)もし、日本が引き受けてくれなかったら、しょうがないね。ネバダ砂漠にでも移るしかないわなあ。(中略)ただ、日本人とは、たぶん相性がいいよ」

イスラエルと周辺のイスラム教国は、憎しみを捨て、互いの宗教を尊重し合う関係を構築する必要がある。その架け橋となるべきなのが、中立な立場に立てる日本だ。薩長同盟を結んだ坂本龍馬のように、日本は犬猿の仲の両者を説得し、納得する形で紛争を終わらせるという役割を果たすべきだ。(泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『イラン大統領vs.イスラエル首相』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『中東で何が起こっているのか』 大川隆法著

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