UFO後進国

9月下旬にイギリスのウェスト・ヨークシャーで、毎年恒例の「国際UFO会議」が開催され、著名な研究家の講演に注目が集まった。

講演者の1人であった元英国空軍カメラマンのデヴィッド・クレイトン氏は、英国軍情報部「MI5」が、UFO研究の信頼性を貶め、事態を混乱させる偽の資金提供を行ったり、偽のクロップ・サークル(ミステリー・サークル)をつくらせていたと述べた(9月22日付英エクスプレス紙)。

1990年代から脚光を浴びた多くのクロップサークルは、偽物だったことがわかっているが、その中には、説明のつかないものもあり、UFOが飛び立った跡にクロップサークルが残された現場を目撃した人も多いという。

会議の主催者であり、UFO研究者のゲイリー・ヘーゼルタイン氏も、イギリス当局が、そうした説明のつかないUFO事件を、国民に知られないようにするための「用意周到な政策」を持っていると語っている。つまり、政府側に明かせない事情があるというのだ。

さらに、世界中で精力的に講演しているカナダのUFO研究家、スタントン・フリードマン氏も、ゲストスピーカーの1人として注目された。彼は、民間で初めてロズウェル事件を研究し、地球外生命体のUFOの墜落であると、最初に結論付けた勇気ある研究者でもある。

彼はもともと核物理学者で、核分裂、核融合ロケットなど宇宙関連の仕事をしていたが、そこからUFO関連の情報を得てUFO研究者へ転身した。アメリカやカナダなどの大学での講演、メディアの番組出演などを果たし、この世界のパイオニア的存在だ。

有名なアブダクション事件の映画化決定

ちなみに、彼の著書『Captured! The Betty and Barney Hill UFO Experience』は、アメリカ最初のエイリアン・アブダクション事件といわれる、1961年のヒル夫妻アブダクションの研究に関する本である。この有名な事件が長らく映画化されてこなかったのだが、今月ついに映画化が決定したと映画専門サイト「MOVIE PILOT」で紹介されている。エイリアン・アブダクションは、今後ますます注目されそうである。

元軍人や、元政府関係者、科学者などが定期的に最新の情報を報告し合うUFO会議は世界中で行われており、多くの聴衆が詰めかける。今回もはるばるノルウェーから参加した人もいた。多くの人々がUFOの真実を知りたいと思っているためであろう。

学問では異端視されるUFO学であるが、多くの目撃者があり、説明のつかない謎もある限り、日本の学者は、UFO問題を研究対象として正面から向き合うべきである。(純)

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