8月15日の終戦の日が近づく中、書店で発売中の本誌9月号では、当時第一線で活躍した軍人の遺族に焦点を当て、「日本の軍人は英雄だった」と題した特集を掲載した。本欄では、紙幅の関係で掲載できなかった内容を紹介する。

山口宗敏さん。

「アメリカの侵略戦争です」

山口多聞・海軍少将(最終階級は中将)の三男・山口宗敏さんは、現在、国会で行われている安保法制の議論に不満があるという。「私たちの子供時代は、男に生まれたからには、軍人になって、お国のために死ぬのが本望という考えが当たり前だった。気高き日本の精神はどこにいったのか」と、現代人との価値観の差に嘆息する。