インド洋上のマダガスカル島の近くにあるフランス領レユニオン島でこのほど、航空機の残骸が発見された。

マレーシア当局は2日、この残骸がMH370便と同型(ボーイング777型機)であることを発表したが、現時点ではMH370便の一部とは確定されていない。詳しい調査を行うため、残骸は仏南部トゥールーズに運ばれた。

乗員乗客239人を乗せたマレーシア航空370便は、2014年3月、クアラルンプールから北京に向かう途中の南シナ海上空で、突然レーダーから姿を消した。衛星記録の分析などから最も有力視されているのは、「同機がインド洋まで自動操縦で飛行し、燃料切れで墜落した」という説だ。

今回インド洋上で発見された残骸は、この説を裏付けているかにも見えるが……。

同説に異を唱える海洋学者や、その説を覆すような目撃者の存在が、一部海外メディアでは報じられている。

英国の海洋考古学者のティム・エイカース氏は、衛星写真の分析によって南シナ海で同機の残骸と思われるものを発見し、「MH370便は整備不良のため空中で爆発し、南シナ海に沈んだ」という説を紹介している。エイカース氏は、「欠陥を放置した結果の事故なので、責任回避のために政府が組織ぐるみで隠蔽している」と主張する。(2014年5月1日付英DailyMail紙)

また、南シナ海上の石油プラットフォームで働いていたニュージーランド人のマイク・マッケイ氏は、事件が発生日の未明、夜空に「火の玉になって落ちる飛行物体」を目撃したと証言する。その方角と時間は、MH370便がレーダーから消えた時間・位置ともに合致した。(2月18日付英DailyMail紙)

そもそも、マレーシア航空や同政府への信用も揺らいでいる。

この度、米ナショナル・パブリック・ラジオの取材に応じたマレーシア在住の米国人サラ・バイツさんのパートナーはMH370に乗っていた。バイツさんはマレーシア航空や政府の対応に失望し、公式な調査は信頼できないため、自分で私立探偵を雇い調査しているという。メディアは今回の飛行機失踪事件のミステリー性を強調するが、バイツさんは、マレーシア航空や政府の責任に対する無頓着さと、何を隠しているのかをこそ追求するべきだと主張する。

事故の真相を調べるために、大川隆法・幸福の科学総裁は事故発生の5日後、“眠れる預言者"エドガー・ケイシーによる霊指導でリーディングを行っている。リーディングによると、同機は整備不良のため、離陸後しばらくして左翼が折れ、対応する間もなく南シナ海に墜落。現在は水面下1000メートルほどの深海に沈んでいる、という結果となった。

整備不良による事故であれば、マレーシア政府とマレーシア航空、ボーイングなどには、事件の真相を組織ぐるみで隠ぺいする動機がある。

あまりにも謎が多く、同政府の情報開示も充分ではない。MH370がインド洋で墜落したと決め付けず、白紙の目で真相解明に努める姿勢が必要だろう。(真)

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2015年2月24日付本欄 マレーシア航空MH370便 失踪からまもなく1年 不可解な事故対応

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9267

2014年6月3日付本欄「マレーシア機は底部と左翼が外れて爆発」と英海洋考古学者が主張

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