ファーウェイCFO逮捕の衝撃 「東西市場の分離」がハイテク分野から始まった

2018.12.11

中国最大の通信機器メーカー「ファーウェイ」の孟晩舟(モウ・バンシュウ)最高財務責任者(CFO)が、アメリカ当局から要請を受けたカナダ当局によって逮捕され、世界に衝撃が走りました。

孟CFOには、アメリカが制裁をかけているイランと子会社を通じて取引し、米金融機関に虚偽の申告をしたという詐欺容疑がかけられています。

これに一番驚いたのは、中国の習近平国家主席かもしれません。孟CFOが逮捕された12月1日は、ちょうどG20で米中首脳会談の真っ最中。逮捕の知らせは、2017年4月、米中首脳会談のために訪米した習氏が、トランプ米大統領からシリア攻撃を伝えられた時と同じような衝撃だったでしょう。

中国にとってファーウェイは、日本にとってのトヨタのようなもの。「ナンバーワン企業の幹部ですら容赦なく逮捕する」という、アメリカによるデモンストレーションだったと言えます。

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