財産を失うと同時に自由も失った ~文化大革命の生存者 リ・スクールランド氏インタビュー(1)

2016.05.18

1965年5月、中国で文化大革命が始まりました。文化大革命とは、毛沢東の指導の下で起きた政治闘争です。共産党員が資本主義路線を否定し、思想統制や暴行、財産の没収などを行い、毛沢東への個人崇拝を強制しました。今もまた、当時と似たような状況にあります。

中国は自国民への弾圧を強めており、メディア統制は中国共産党の柱の一つになっています。習近平国家主席が2月、国営メディアを訪問したとき、彼は「私たちの名字は『党』である」と言いました。これは、国営メディアは党に対し、絶対的な忠誠を持たなければならないということを意味します。

中国の資産家、任志強(にんしきょう)氏は、「なぜ国民の政府が、党の政府にならなければならないのか」とメディアを通じて批判したため、1年間、党の観察処分になりました。また、香港の一流紙、明報新聞のシニアエディターは、パマナ文書の暴露をしたため、解雇されました。これは、香港の報道の自由は、中国共産党によって非常に脅かされていることを意味します。

今回、文化大革命を経験したリ・スクールランドさんに話を聞きました。彼女は、「自由」という貴重な価値が失われる時、その重要さが分かるということを教えてくれています。

全てが失われた文化大革命

――ケン教授(リ・スクールランド氏の夫、経済学者)は、「自由がいかに重要かは、それを失った時に分かる」と教えてくれました。彼は、あなたは文化大革命の間、自由を失っていたと話していました。

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